研究課題/領域番号 |
26463116
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研究機関 | 九州歯科大学 |
研究代表者 |
佐伯 桂 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (00448812)
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研究分担者 |
牧 憲司 九州歯科大学, 歯学部, 教授 (60209400)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 小児期糖尿病 / ホルモン療法 |
研究実績の概要 |
当教室では、小児骨疾患における顎骨発育不全の病態解明と治療法に関する研究を行ってきた。本研究では、糖尿病モデルマウスにおける顎骨骨病変に対するインスリンおよびレプチンの作用について、 力学的解析、 組織形態計測学的解析、 さらに遺伝子解析を行い、 小児期の糖尿病における両者の顎骨骨代謝調整作用を明らかにする。 平成26年度の研究実施計画に従い、5週齢のC57BL/6マウスを用い,糖尿病群とコントロール群に分け、糖尿病群には、ストレプトゾトシン(STZ)100 mg/kgを2日間腹腔内投与し、コントロール群には溶媒を投与した。STZ投与後から、毎日定時刻に、 体重測定と尾部採血を行い、 血糖測定器を使って血中グルコースを測定した。過去の報告から、STZ投与後12週で、大腿骨の骨密度の減少がみられることを参考にし、 (Hamada et al.,Bone 2007)、STZ投与後、0、4、8、12週目にそれぞれ、サンプリングを行い、骨サイズ測定、骨密度、骨強度解析を行った。骨サイズ測定には、軟エックス線撮影後、以前我々の研究グループが開発したセファロ分析用ソフトを用いて行った。 体積あたりの骨密度、骨断面積、骨強度測定には、以前我々の研究でも使用した、末梢骨骨塩定量専用CT(pQ CT)を用いた。pQCTで測定した骨密度は、その色の変化により、石灰化度を計測することが可能である。また、皮質骨密度、断面係数から、現在非侵襲的に骨強度を解析中である (Bori et al.,Ped Dent J,2012)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当教室における過去の研究経過を参考に研究計画を立案したため、現在のところおおむね順調に進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
今後も計画に従って研究を進めるが、常に最新の文献に目を通し、自分の研究に反映させていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
末梢骨骨塩定量専用CT(pQCT)により骨密度、骨断面積、骨強度測定を行い、現在非侵襲的に骨強度を解析中である。これにかかる費用の支払いが27年度に持越しとなったため。
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次年度使用額の使用計画 |
上記の理由にも記載したとおり、pQCTにより骨密度、骨断面積、骨強度測定を行い、現在非侵襲的に骨強度を解析中である。これにかかる費用に対して使用する予定である。
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