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2014 年度 実施状況報告書

スケーリング後の菌血症が生体応答に及ぼす影響と光エネルギー応用の効果

研究課題

研究課題/領域番号 26463132
研究機関新潟大学

研究代表者

両角 俊哉  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (20444151)

研究分担者 小松 康高  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (40422597)
清水 太郎  新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (60609121)
久保田 健彦  新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (50303136)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード生体応答 / 炎症性サイトカイン / 抗菌的光線力学療法 / 歯周治療
研究実績の概要

歯周炎患者における観血処置後に一過性の菌血症が発生することが知られている。とりわけ、重度歯周炎患者における広範囲のSRP後に発熱するケースがいくつか報告されている。これは、マクロファージ-脂肪細胞相互作用説に加え、(安静時には影響しない)全身に播種した高濃度のエンドトキシンや炎症性サイトカインが関与している可能性がある。
本研究の目的は、重度歯周炎患者におけるスケーリング・ルートプレーニング(SRP)時に発生する菌血症、およびそれに伴う生体応答反応を解析し、その対策を検討することである。具体的には、①ハンドスケーラー群:ハンドスケーラーにてSRP実施 ②エルビウムヤグ(Er: YAG)レーザー群:レーザーにて処置 ③抗菌的光線力学療法(a-PDT)併用群:a-PDT照射後にハンドスケーラーにて処置 の3群間で、(1) 菌血症の発生率・持続時間・規模(検出菌量) (2) 歯周ポケットおよび血中検出細菌のDNAタイプ解析 (3) 局所的・全身的な生体応答反応(細菌数、エンドトキシン、炎症性メディエイター等)(4) 臨床パラメーター の経時的変化および相関関係を比較解析し、その関連性を検証することである。
本年度は各群5名、計15名のサンプリングを行い、各検査および解析を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

被験者選定にあたり、様々な全身疾患を有する者が多く、サンプリング数は予定よりもやや少ない結果となった。しかしながら、データに影響する要因でもあるため、今後もその点は遵守していく。

今後の研究の推進方策

サイトカイン解析等は数が揃ってからまとめて解析を行う(12人分/プレート)ため、次年度は前年度に比べて解析費用が多くかかることが見込まれる。また、学会にて中間報告を行う予定である。よって、旅費も前年度に比べて多めに計上する予定である。

次年度使用額が生じた理由

サイトカイン解析等は数が揃ってからまとめて解析を行う(12人分/プレート)。

次年度使用額の使用計画

次年度は前年度に比べて解析費用が多くかかることが見込まれる。また、学会にて中間報告を行う予定である。よって、旅費も前年度に比べて多めに計上する予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 歯周炎患者における塩酸クロルヘキシジンおよびCPC配合洗口液の抗菌作用2014

    • 著者名/発表者名
      杉田典子、中曽根直弘、花井悠貴、高橋昌之、伊藤晴江、両角俊哉、久保田健彦、奥田一博、吉江弘正
    • 雑誌名

      日本歯科保存学雑誌

      巻: 57 ページ: 219-228

    • DOI

      10.11471/shikahozon.57.219

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Amyloid beta (A4) precursor protein expression in human periodontitis-affected gingival tissues.2014

    • 著者名/発表者名
      Kubota T, Maruyama S, Abe D, Tomita T, Morozumi T, Nakasone N, Saku T, Yoshie H
    • 雑誌名

      Archives of Oral Biology

      巻: 59 ページ: 586-594

    • DOI

      10.1016/j.archoralbio.2014.03.004.

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Microbiological and clinical effect of antimicrobial photo dynamic therapy in choronic periodontitis patients.2015

    • 著者名/発表者名
      Morozumi T, Hokari T, Yoshino T, Komatsu Y, Tanaka M, Shimizu T, Tanaka Y, Kubota T, Yoshie H
    • 学会等名
      11th Asian Pacific Society of Periodontology Meeting
    • 発表場所
      Discovery Hotel (Bali, Indonesia)
    • 年月日
      2015-10-08 – 2015-10-09
  • [学会発表] 慢性歯周炎に対する抗菌的光線力学療法と局所薬物配送システムの微生物学的および臨床的効果2015

    • 著者名/発表者名
      保苅崇大, 両角俊哉, 吉野敏明, 小松康高, 田中真喜, 清水太郎, 田中良枝, 久保田健彦,吉江弘正
    • 学会等名
      第142回日本歯科保存学会2015年度春季学術大会
    • 発表場所
      北九州国際会議場(福岡県北九州市)
    • 年月日
      2015-06-25 – 2015-06-26
  • [図書] ペリオドンタルメディスンに基づいた抗菌療法の臨床2014

    • 著者名/発表者名
      吉江弘正、両角俊哉
    • 総ページ数
      197 (53-62)
    • 出版者
      医学情報社
  • [図書] 第5版 クラウンブリッジ補綴学2014

    • 著者名/発表者名
      吉江弘正、両角俊哉
    • 総ページ数
      351 (27-32)
    • 出版者
      医歯薬出版

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公開日: 2016-05-27  

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