炎症時に細胞から放出される細胞由来マイクロパーティクル(MP)が歯周組織構成細胞の恒常性に及ぼす影響について検討した。LPS、炎症性サイトカインによる刺激を受けた血管内皮細胞由来のMPは無刺激血管内皮細胞由来MPと比較してannenxin、ICAM-1、HLA-DRの発現が高かった。また、細菌刺激、炎症性サイトカイン刺激を受けた血管内皮細胞由来MP存在下で、歯肉線維芽細胞からのIL-8産生は、無刺激血管内皮細胞由来MP存在下と比較して有意に高かった。以上のことから、炎症刺激を受けた細胞由来MPはそれ自体が起炎因子となり得ることが示唆された。
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