研究課題
基盤研究(C)
本研究課題では、高血圧モデルであるSHRSPにおけるP. gingivalis感染の影響を検討した。我々の得た結果は、歯周病モデルと高血圧モデルの両方で、内皮機能の変化が歯肉組織内に生じていることを示唆した。活性酸素により酸化ストレスが誘発されることが、歯周病と高血圧モデルの両方の血管に対する作用に関係しているのであろう。また、口腔内微小循環と大動脈の血管機能の障害は、歯周病の場合でも高血圧等の循環障害の場合でもROSが関与している可能性が示唆された。我々は抗酸化作用の強いクルクミンの抗酸化能をESR法を用いてin vitroで確認した。今後はin vivoでのさらなる検討が必要である。
歯科薬理学