職域における口腔保健状況、ヘルスリテラシー(HL)および歯肉溝滲出液(GCF)により歯肉状態を調査した。また、口腔の健康の維持・増進に有効な情報提供を行った。対象者は某社健康保険組合被保険者全員(参加率約30%)である。HLは、情報収集力は比較的高値であったが、情報選択、伝達、判断、自己決定は低値であり、職種差がみられた。HLと喫煙等の生活習慣、歯肉出血等の口腔状態との関連性が示唆された。GCF値と糖尿病等の生活習慣病、喫煙、飲酒、夜勤勤務との関連がみられた。歯周病予防は生活習慣病予防対策であり、産業保健職との連携したアプローチが必要であると考えらえた。情報提供介入後の効果は分析中である。
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