実効性のある口腔ケアを構築することを目的に本研究を行った。 口腔ケア実施時の悩みの解決には,歯科専門職との連携が有効であった。他職種との協働による口腔ケアの介入の結果,患者に対する効果として,口腔内では発声機能,舌苔,口蓋部の痰の付着及び口臭の改善が認められ,歯周病関連細菌のうちP.intermedia及びF.nucleatumの構成比率が減少することが確認された。病院職員の口腔ケアに関する意識の変化も認められた。以上の結果から,他職種との緊密な連携の下で行う口腔ケアにより,効果的な成果を得ることが出来ると考えられた。
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