研究課題
基盤研究(C)
14名の歯周病患者から歯周治療前後に採取した唾液、舌苔、縁上プラーク、縁下プラークの細菌構成を調べた。歯周治療前後とも、唾液と舌苔の細菌構成の類似度は唾液と縁上プラークの細菌構成の類似度ならびに縁上プラークと舌苔の細菌構成の類似度に比べて有意に高かった。さらに、歯周治療前後において、縁上プラークの細菌構成が大きく変化したのに対し、唾液と舌苔はともに細菌構成の変化量が有意に小さく、主要な菌種の治療前後における変化も類似していた。以上の結果から、唾液の細菌群集が舌苔由来である可能性が示唆された。
予防歯科