研究成果の概要 |
本研究では、歯周病原細菌Porphyromonas gingivalis ATCC 33277株における5種類のECFシグマ因子と病原性について検討した。野生株と比較し, PGN_0274変異株は赤血球凝集能を認めず, 自己凝集能の低下を認めた。さらに透過型電子顕微鏡による菌体表層構造の観察では, PGN_0274変異株においてvesicle形成の増加と, 細胞壁部分の厚みの低下が認められた。これらの実験結果を考慮すると、P. gingivalis ECFシグマ因子PGN_0274の働きを阻害することによりP. gingivalisの歯周病原性を弱め、歯周病の予防へと繋がることが期待できる。
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