| 研究課題/領域番号 |
26463188
|
|---|
| 研究機関 | 鹿児島大学 |
|---|
研究代表者 |
清水 孝治 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 客員研究員 (40440937)
|
|---|
| 研究分担者 |
西村 正宏 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00294570)
西 恭宏 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (10189251)
橋口 千琴 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (10596860)
村上 格 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (80264448)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
| キーワード | 口腔乾燥 / 義歯 |
|---|
| 研究実績の概要 |
本研究の目的は，これまで申請者らが行った「顎欠損患者の口腔乾燥の評価」および「効果的な義歯清掃についての微生物学的研究」に関する一連の研究成果をもとに，「口腔乾燥義歯患者における咀嚼機能の回復と口腔乾燥状態の改善は口腔細菌叢を正常化する」という仮説を検証するものである．
平成26年度は，計測システムと分析方法の構築のため計測結果を一元管理するPCや計測システムへのエントリー，管理方法やセキュリティーシステムの導入を検討した．また，データ測定にあたり，唾液分泌や細菌叢の日内変動と咀嚼能力検査や最大咬合力の計測による唾液分泌への影響を検討した．その結果，被験者への負担を考慮して全ての計測を同日内で終了できるよう測定時刻や測定順序について予備実験を行い，午前11時もしくは午後3時から口腔細菌の採取，口腔水分量計測，咬合力測定，咀嚼能率の測定の順序で計測を行うシステムを確立した．現在は，年齢，性別，残存歯数，義歯の有無，咬合力，咀嚼能率，口腔乾燥感，口腔水分量ならびに口腔細菌叢を調査し，これらの相互関係について分析するため予備実験と被験者の選別を行っている．
|
| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究で使用する口腔水分計について改良型が発売されるようになり，従来のセンサーによる計測結果との違いが認められるようになったため追加実験が必要になっている．また，口腔乾燥を改善する保湿において他の研究結果により患者による保湿剤の総合評価は保湿剤の味覚と強く相関することが示されたため，効果的な保湿を行う上で保湿剤の主観的評価結果を加味した選択の必要性が生じたため．
|
| 今後の研究の推進方策 |
今後は，新しい口腔水分計でのデータ収集を進めるとともに保湿剤の総合的な評価結果を加味した選択を行った上で，口腔乾燥の改善と残存歯数，咬合支持，義歯，咀嚼能力が口腔細菌叢に及ぼす影響を検討する．
|
| 次年度使用額が生じた理由 |
物品の一部は，研究計画の変更により平成27年度に購入することとなったため．
|
| 次年度使用額の使用計画 |
新たに計画を修正し，平成26年度に購入予定だった物品は平成27年度に購入する．
|
