本研究では、高齢のリウマチ患者への抗体医薬使用による免疫抑制がカンジダ症を起こすメカニズムの解明と新しい予防法の確立を目的として、マウスに抗体を投与後 Candida albicans を口腔内で感染させたin vivo実験を行った。その結果、抗IL-1α抗体を投与したマウスでは糞中の C. albicans 菌数は増加したが、抗IL-6抗体による菌数変化はなかった。また、抗IL-1α抗体投与マウスの舌組織のIL-1α産生はほとんど抑制されたが、他のサイトカイン産生の増減はなかった。以上の結果から、IL-1αは C. albicans の体内定着を防止する上で重要であることが示唆された。
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