発酵食品である納豆の摂取が口腔・全身免疫機構へ及ぼす影響や効果について,老齢マウスと若齢マウスにより評価した。 納豆の胃内投与により糞便抽出液や唾液中のIgA抗体および血清中のIgG抗体の誘導を認めたが非納豆投与に比べ減少した。しかし,老齢マウスおよび若齢マウスの歯肉において抗菌性ペプチドβ‐ディフェンシンの有意な産生誘導が認められた。納豆摂取により,腸内細菌Clostridium subcluster XIVaの増加が認められ,代謝産物である酪酸も認められた。納豆の摂取は自然免疫機構の活性化につながり健康増進に寄与すると考えられる。
|