研究課題
近年の歯科医学を取り巻く環境の変化に呼応し,歯科医師国家試験に合格しうるまで学生を育て,歯科医師として社会に送り出していくことが歯学部教育の重要な役割の一つである.また,学部における教育力を評価することが望まれている.歯学部教育の更なる改善に資する情報を得るために,大学入学前の学力構造を把握可能な全国的指標,大学入学後から国家試験までを包括した歯学部の教育力を評価可能な指標が必要である.本研究は,1)学部入学時から卒業時までの学部の教育力を表す指標を開発し学部教育の更なる改善に資すること,2)着実に学力をつけられる合理的な学習方法を支援可能なクラウドコンピューティングシステムおよびコンテンツ開発を目的とする.既に国家試験の過去問題を用いて学習前と学習後の学習効果の測定を行っているが記述式問題でも自動的に採点できないかと考えている。それには模範解答と学生の解答がどれくらい一致しているかをみなければならない。まず歯科医学大辞典を用いて主要なキーワードをコンピューターソフトに入力しておく。それからコンピューターが模範解答よりキーワードを認識し、それを用いて学生の答案との整合性を検定する。同時にクラスタ解析も行なっているので、もし他の答案を写した場合はそれをチェックすることも可能である。現在のところ問題数を増やしデータを収集中である。今までの結果からおそらくMeCabによる形態素解析は有効であると考えられる。
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