研究課題/領域番号 |
26463203
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
廣藤 卓雄 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (10189897)
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研究分担者 |
内藤 徹 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (10244782)
米田 雅裕 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 教授 (10253460)
谷口 奈央 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 准教授 (60372885)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 高齢者 / 口腔管理 / 乳酸菌 / 長期投与 / プロバイオティクス / 全身機能 / 口腔細菌 |
研究実績の概要 |
現在、筑紫野市原田の筑紫南コミュニティセンターにおいて、 高齢者の口腔内環境の改善効果の高い食品の開発を目的として、乳酸菌Lactobacillus salivarius WB21株とキシリトールを配合するサプリメント (みんなの善玉菌WB21タブレット, わかもと製薬会社) を使用して、元気な高齢者を対象として乳酸菌L. salivarius WB21(以下、Ls WB21)を口腔内に長期投与することにより、この乳酸菌が口臭や口腔疾患、全身状態に及ぼす効果に関して臨床的ならびに細菌学的臨床研究を開始した。私以下8名の共同研究者と以下の業務を行った。 研究デザインは二重盲検クロスオーバー試験(倫理審査許可310号)を行った。介入時期 は1期目 8週 → wash out期間 8週 → 2期目 8週とした。参加人数は34名(筑紫南高年クラブ)で、途中脱落または除外者恵4名を含でいる。摂取方法:は1日3回食後 (ブラッシング後) 乳酸菌錠あるいはプラセボ錠を1錠舐めるようにした」事前調査として、年 齢、性 別、全身的既往、服薬状況、喫煙状況を調査した。また、日誌を配布(研究期間中記録)し、口腔内自覚症状、便通、血圧、服薬状況、副作用などを調べることとした。診査項目として、初回の今回は、歯式、口臭検査 (オーラルクロマ® (エフアイエス, 大阪))、プラーク付着 (Plaque Index)、代表歯のポケットと出血 (CPIの代表歯)、舌苔付着 (9分割法)、安静時唾液採取、洗口排液採取を行った。 平成28年11月から開始して、基本平成29年4月に終了予定であったが、開始が12月、1月スタートの方が、計3名おり6月まで継続中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
臨床研究対象者の募集に時間がかかった。28年度で終了予定であったが、半年に及ぶ臨床研究であったので1年ほど予定を延長した。28年の11月に開始し、開始後は1,2か月のスタートがずれた対象者がいたが、概ね良好に研究は進行中である。
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今後の研究の推進方策 |
予定では、6月に全ての臨床的調査や、試料の採取が終了するので、解析などを開始してLactobacillus salivarius WB21株の長期投与の口腔内における有効性を検討する。今回は、2か月の服用であったが、その後の、口腔内の細菌を含めた調査をさらに行う計画を持っている。
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次年度使用額が生じた理由 |
臨床研究対象者の募集に時間がかかった。平成28年度で終了予定であったが、半年に及ぶ臨床研究であったので1年ほど予定を延長した。平成28年の11月に開始し、開始後は1,2か月のスタートがずれた対象者がいたが、概ね良好に研究は進行中である。平成29年6月に研究試料の収集が終了する予定である。
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次年度使用額の使用計画 |
6月に全ての臨床的調査や、試料の採取が終了するので、解析などを開始してLactobacillus salivarius WB21株の長期投与の口腔内における有効性を検討する。また、その結果などを学会、論文などで報告する予定である。
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