研究課題
インドでのLactobacillus salivarius WB21配合タブレットの口臭抑制効果に関する臨床研究について、我々の発表論文を読んだJSS Dental College & Hospital(インド、マイソール)の研究者より、インドでも口臭に効果があるかどうかを検討したいという相談があり、共同研究を行った。その結果、インドにおいても口臭患者21名に対する4週間の介入研究で、口臭検査値、プラーク付着量、歯周ポケット、歯肉出血、舌苔量の有意な減少、唾液量の有意な増加が認められた。Ls WB21 配合タブレットの口臭および口腔環境の改善効果が示唆された(J Dent Oral Care2017)。本研究はJSS Dental College & Hospital の倫理審査委員会の承認を得ている。また、福岡県筑紫野市において、元気な高齢者を対象として長期間LS WB21タブレット使用による口臭を含めた口腔環境への影響について検討した。この特色は、我々が地域に出向いて検診するとともに、対象者は自発的に参加することである。研究デザインは、二重盲検クロスオーバー試験で、介入方法は、 1期目 8週 → wash out期間 8週 → 2期目 8週の計24週で摂取方法は 1日3回食後 (ブラッシング後)Ls WB21 配合タブレットあるいはプラセボ錠を1錠舐めるものとした。目標人数は、30名であった。事前調査として、年齢、性別、全身的既往、服薬状況など調査後、歯式、口臭検査、代表歯のポケットと出血、舌苔付着、安静時唾液採取、洗口排液採取である。期間は平成28年11月から29年6月となった。33名が参加し最終的に30名(平均年齢70.3歳)試料を得た。また。実験期間中は日誌を記入していた。現在、資料の解析中である。この研究も、学校法人福岡学園倫理審査委員会の承認を得ている。
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