腰部負担の少ない援助方法を検討するために、看護師8名の勤務中の腰部前傾角度の実態調査を行った。腰部前傾角度は、20度間隔で集計し、援助実施時間に対する割合を求め、援助内容や実施時のベッド高とあわせて分析・検討した。臥床患者の全身清拭・陰部洗浄においては、ベッド高が40~50cmと低いほど60度以上の深い前傾姿勢をとる頻度が高い実態が明らかになった。臥床患者のおむつ交換は深い前傾姿勢の割合が全身清拭より少なく、臥床患者であっても援助内容や所要時間等により、同じベッド高でも前傾角度の割合は異なっていた。援助するにあたっては、ベッド高を調整することに加え、深い前傾にならない方法の検討が必要である。
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