肥満とリンパ浮腫の因果関係、肥満がリンパの流れに与える影響を明らかにし、リンパ浮腫指導管理の向上に役立てる。 動物実験を主軸とし、肥満、糖尿病ラットを用いて、リンパ流の速度、リンパの体外への排出時間を測定した。また免疫組織化学にてリンパ管と脂肪細胞の形態を調べた。これらのこれらのアプローチより、肥満は間質液の体外への排出を遅延させ、体内に水分を貯留しやすい状態であることがわかった。さらに、リンパ浮腫ラットでは体重が対象より多く、レプチン量は低かった。つまり、食欲が抑制されず、さらに体重増加につながる可能性があることがわかった。これらの結果を踏まえ、リンパ浮腫指導の内容を充実していく予定である。
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