研究課題/領域番号 |
26463217
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
山口 三重子 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (90279018)
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研究分担者 |
下妻 晃二郎 立命館大学, 生命科学部, 教授 (00248254)
齋藤 信也 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (10335599)
川村 友紀 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (20615926)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 倫理コンサルテーション / 倫理コンサルタント / コンピーテンシー / 尺度開発 |
研究実績の概要 |
わが国の臨床倫理コンサルタントのコンピテンシー評価尺度を作成するために、米国退役軍人健康庁(VHA)医療倫理ナショナルセンターが作成した倫理コンサルタントの評価項目である「対人技術」「プロセス技術」「コンセンサス技術」「情報収集技術」「価値観の分析技術」「道徳的推論技術」に関する質問項目を参考に、日本の法律、制度、組織に適応させるために質問文の検討を行った。それらに加えて、コンサルタントのコンピテンシーに影響する要因として個人要因、職場環境要因としてマグネットホスピタルの特性等を検討し、評価項目に加えた。最終的に質問項目の文言について、回答できるかどうかについて、倫理コンサルテーションに精通した研究者に確認を行い、質問紙の最終版を完成させた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は初年度であり、倫理コンサルタントのコンピテンシーを測定するための質問紙の作成を先行研究、我々の翻訳したVHAの「倫理コンサルテーション」の冊子等から行った。質問紙を完成させ、研究者の所属する倫理委員会からの審査も受け、承認された。概ね計画通りに進んでいる。現在調査に向けて準備を進めている段階である。
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今後の研究の推進方策 |
研究対象者が臨床倫理委員会に所属している臨床家であり、コンサルタントとして従事している者であるので、質問紙が開発できるだけの回答者が集まるかどうかの工夫と検討が必要であると考えている。できるだけ調査対象者が確保できるような方法で行い、因果関係モデルが検証できる数まで回答数を確保する。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査項目の検討を会議を開催するのではなくメール配信での検討が行われたため、旅費が少なかった。また、書類の作成は研究者が行ったため謝金の使用が少なかった。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度は調査を行うことを踏まえ、データ入力、分析のための専門家の謝金等が増加することが考えられる。また、調査結果の公表等学会参加が見込まれる。
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