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2015 年度 実施状況報告書

臨床倫理における看護師の役割と支援システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 26463222
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

宮脇 美保子  慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 教授 (10263493)

研究分担者 宮林 郁子  福岡大学, 医学部, 教授 (40294334)
酒見 隆信  国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (30150410)
平野 蘭子  慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 助教 (40513271) [辞退]
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード臨床倫理 / 看護師の役割 / 支援システム / チーム医療
研究実績の概要

1.海外施設の視察
病院倫理コンサルテーションの実際を知るために、米国 Washington, D.CにあるThe Center for Ethics at MedStar Washington Hospital Centerを訪問した。900床以上のベッド数をもち、超急性期の患者を受け入れているこの病院では、1982年にClinical Ethics Consultation Service を開始し、医療の質の向上に貢献している。今回は、訪問した2日間で3名のConsultantに同行し、Clinical Ethics Round に参加した。また、The Center for Ethicsで情報交換を行った。我が国で病院倫理コンサルテーションを導入していく上で役立つと思われる貴重な情報を得るとともに、コンサルテーションを実施している現場に立ち会えたことは大きな収穫であった。

2.看護師へのインタビュー調査
臨床経験5年以上の看護師を対象に、経験した倫理的問題とその対応、および解決困難な問題に対する組織的、個人的支援のあり方に関する希望や要望についてインタビュー調査を実施した。現在、分析の途中ではあるが、研究参加者は、倫理的問題に対する職場の雰囲気や医療スタッフの感受性がさまざまであり、効果的な対話ができず、問題への対応に困難を感じており、組織的な支援だけでなく個人的支援を求めていることが明らかとなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成27年度は、計画していた海外視察を実施することができた。インタビュー調査の人数は当初の予定を現時点では下回っているが、概ね計画とおりであり、次年度も調査を継続する。

今後の研究の推進方策

3年目となる平成28年度は、これまで実施した、文献検討、海外視察、継続して行うインタビュー調査の分析結果を踏まえ、共同研究者との意見交換を行いつつ、倫理的問題への対応に苦慮している看護師への支援システムを構築する。また、最終年度の成果発表に向けて準備する。

次年度使用額が生じた理由

インビュー調査の人数が予定より下回った分の予算、および出席予定であった国内学会への出席が本務との関連で時間的調整ができなかったためである。

次年度使用額の使用計画

平成28年度は、インタビュー調査の費用、アルバイトの謝金、研究課題に関連した国内学会および研修会等に参加する旅費として支出する予定である。

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公開日: 2017-01-06  

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