研究課題/領域番号 |
26463235
|
研究機関 | 札幌市立大学 |
研究代表者 |
定廣 和香子 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (60299899)
|
研究分担者 |
舟島 なをみ 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (00229098)
松田 安弘 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (10290545)
中山 登志子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (60415560)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | 実習安全 / FDプログラム / 看護教育学 |
研究実績の概要 |
平成27年度に開発した「実習安全のための教授活動自己評価尺度ー看護学教員用ー」を中核に据えたFDプログラムの概要、研修計画、授業案を完成した。プログラム(研修)の中心となる内容は、「実習安全のための教員の対策」「実習安全ための教授活動の自己評価」とし、研修目標は、B.S.Bloomのタキソノミーに基づき設定した。特に「自己評価」は、教員の自律的な活動であり、価値の内在化を前提とするため、情意領域の目標を設定した。当初、研修計画の活用可能性から、1回で完結できるプログラムを作成していたが、実習安全のための自己評価活動の実際を尺度の得点結果をもとに検討することの効果を考慮し、期間をあけて、2回実施することとした。これらの研修概要、目標、授業案に対して、看護教育学に精通する専門家による検討会議を重ね、FDプログラム(実習安全対策強化研修)の内容的妥当性を確保した。 また、研修の効果検証に向けて、評価方法・基準を検討した結果、多くの継続教育プログラムの評価が、企業研修に活用されるカークパトリック等のモデルを参考に展開されている現状が明らかとなった。さらに、我が国の大学におけるFD(ファカルティ・ディベロップメント)プログラムの現状を検討した結果、評価に向けては、教員の自主自律的なFDへの参画および主体的な教育活動の改善が重要な指標となるため、企業の生産性や利益に価値をおく、企業内研修の評価モデルを適用することには限界があることが明らかとなった。そのため、検証に活用可能なFD研修の評価システムの開発(課題番号18K10148:看護学教育のための「FD研修過程評価スケール」の開発と有効性検証)を継続して実施し、この研究成果をもとに本研究において開発した実習安全プログラムの有効性を検証することとした。
|