研究課題/領域番号 |
26463236
|
研究機関 | 山形県立保健医療大学 |
研究代表者 |
片桐 智子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (90299793)
|
研究分担者 |
山本 利江 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (70160926)
和住 淑子 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (80282458)
錢 淑君 千葉大学, 看護学研究科, 准教授 (50438321)
河部 房子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (00251843)
山岸 仁美 宮崎県立看護大学, 看護学部, 教授 (30185863)
新田 なつ子 宮崎県立看護大学, 看護学部, その他 (10172727)
寺島 久美 宮崎県立看護大学, 看護学部, 教授 (00272336)
戸田 肇 北里大学, 看護学部, 教授 (80286369)
嘉手苅 英子 沖縄県立看護大学, その他の研究科, 教授 (70117571) [辞退]
宮里 智子 沖縄県立看護大学, 看護学部, 准教授 (80382456)
丸山 香織 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 助教 (20448624)
前田 隆 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (30261217)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 評価基準の統一 / 実習実践事例集 / 看護の統合と実践 / 卒業時到達目標 / 看護実践能力 / 看護過程展開能力 / 看護基礎教育課程 / 大学教育の質保証 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、複数の看護系大学における統合実習の実践事例から、学生の看護実践能力の到達度を評価する統一した基準を見出し、それを全国の看護系大学と共有し、各大学の評価基準の改善、および、学生の看護実践能力の向上につなげることである。 平成27年度は、統合実習の実践事例集作成に向け、研究者が所属する大学5校の実践事例を収集し分析検討の対象事例数を増やし、事例を検討することを主眼として研究を展開した。統合実習について全国の大学の教員と情報交換し研究の視点を拡げるため、第35回日本看護科学学会学術集会において交流集会を開催し、研究者が所属する大学の統合実習の実際について報告した。交流集会に参加したいくつかの大学の教員より、学内の同じ領域の教員でも統合実習に対する考えに温度差が問題を抱える大学、領域の枠を外して実習を実践している大学、医療チームにおける学生の発案でスタッフの動きに変化が見られた事例などについての報告があった。また、それらの発言に対する活発な質疑応答があった。大学および担当した教員により、目的目標や実習内容がさまざまであることがわかり、実践事例集を作成し評価基準構築をめざす本研究の重要性を確認することができた。研究者所属の各大学においては、実習の実践事例を収集後、各大学の記録の方針にそって、実習の目的目標、実習内容などを記載しまとめていると同時に、研究者間で事例集作成の掲載事例について情報交換、および検討中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度は、研究者が所属する5大学で収集した統合実習の実践事例について研究者間で共有、検討を行い、統合実習の実態を国内の学会で発表することと、対象事例を増やす計画であった。まず、第35回日本看護科学学会学術集会交流集会を開催し、研究者が所属する大学の統合実習の実際について報告した。交流集会に参加したいくつかの大学の教員より、活発な質疑応答があった。大学および担当した教員により、目的目標や実習内容がさまざまであることがわかり、実践事例集を作成し評価基準構築をめざす本研究の重要性を確認することができた。研究者所属の各大学においては、実習の実践事例を収集後、各大学の記録の方針にそって、実習の目的目標、実習内容などを記載しまとめていると同時に、研究者間で事例集作成の掲載事例について情報交換、および検討中である。 よって、概ね計画の通り順調に進展している。
|
今後の研究の推進方策 |
平成28年度は、収集した統合実習の実践事例について、研究者会議で共有および検討し事例を選定し、実践事例集を作成、その成果を国内学会で発表する計画を予定している。実践事例集は、事例の作成方法・評価基準等を掲載した冊子を作成し全国の看護系大学に配布する予定である。統合実習における看護実践能力の基準については、研究者会議で継続的に検討している。
|
次年度使用額が生じた理由 |
平成27年度の未使用額についての状況は、物品費では、収集事例の検討および整理のために、各大学により使用状況が異なるため生じた額である。旅費では、研究者会議の開催場所が研究代表者の所属機関から利便性のある場所への変更などにより生じた差額である。
|
次年度使用額の使用計画 |
平成28年度において、実践事例集作成に向けた収集事例の検討者会議や国内学会での研究成果発表を計画しているため、それらに伴い旅費を使用する予定である。物品費およびその他については、収集事例の検討と整理、文献検討や関連資料収集中のため、各大学で使用する予定である。
|