研究課題/領域番号 |
26463241
|
研究機関 | 長野県看護大学 |
研究代表者 |
太田 克矢 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (60295798)
|
研究分担者 |
竹内 幸江 長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (00311902)
那須 裕 長野県看護大学, 看護学部, 名誉教授 (50020839)
江頭 有夏 (松澤有夏) 長野県看護大学, 看護学部, 講師 (30436894) [辞退]
牛山 陽介 長野県看護大学, 看護学部, 助手 (30737698)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | 理科的基礎知識 / 看護学科 / 新入生 |
研究実績の概要 |
「看護学科新入生の理科的基礎知識の現状を調査する為のアンケート」を縦断的な調査として実施した(本年度が3年目)。これらのデータのうち、直近の2年度分を用いて「高校での理科の履修科目」と「入学試験の形態」に着目した分析を行った。この結果、年度間に有意な差は認められなかった。しかし入試の形態別の比較では、薦入学試験(センター試験の利用無し)よりも一般入学試験(センター試験の利用有り)の方の正答率が有意に高かった(推薦:59%, 一般:66%)。回答者全員(156名)の履修科目の合計数は676科目で、生物基礎(148)、化学基礎(148)、生物(119)、化学(111)、物理基礎(80)の5つの科目で大半(90%)を占めていた。続いて地学基礎(38)、物理(14)、その他(18)であった。 具体的な項目例として、「塩化ナトリウム(NaCl)の化学式」を問う設問では全体で94%が正答したが、「食塩の化学式(NaCl)」に変える設問に正答した学生は59%であった。後者の設問の回答を「入学形態と化学の履修の有無」で分類して比較した場合、「化学を履修した一般入試の学生」の69%が最も高く、「化学は未履修で推薦入試の学生」の43%が最も低かった。同様な傾向は「1gをmgに変換」する設問において「物理基礎を履修していた群間同士でも、一般入試の学生の52%の方が推薦入試の学生20%よりも高い正答率であった。したがって、各学校が入試形態と履修状況を把握しながら授業科目とその内容を構築していく必要が示唆された。 実際、これらの状況を把握した上で、「実際に溶液を作成する」などの理科実験的な演習形態の授業を展開したところ、理解したことの短期的(数か月)な定着は良好な傾向が観察された。
|