目的:病棟看護師が,患者教育を展開するために必要な能力の程度を査定し,行動を改善するために活用できる自己評価尺度を開発する。方法:尺度の開発は,次の4段階を経た。①質的研究の成果に基づく質問項目の作成,②専門家による検討会とパイロットスタディによる尺度の内容的妥当性の検討と修正,③調査の実施および項目分析と因子分析に基づく下位尺度の構成,④尺度の信頼性と妥当性の検討。結果:信頼性,妥当性,構成概念妥当性を概ね確保している「患者教育能力自己評価尺度―病棟看護師用―」を完成した。結論:病棟看護師は,「患者教育能力自己評価尺度―病棟看護師用―」を用いて患者教育能力を自己評価するために活用できる。
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