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2016 年度 実施状況報告書

新卒看護師の自己主導型学習を促進するプログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 26463246
研究機関神戸市看護大学

研究代表者

グレッグ 美鈴  神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60326105)

研究分担者 脇坂 豊美  甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 准教授 (50315321)
林 千冬  神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (60272267)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード新卒看護師 / 自己主導型学習 / プログラム開発
研究実績の概要

平成26年度の臨床経験2年目の看護師の学びに関するインタビュー調査、および平成27年度の新卒看護師の教育を担当する人のインタビュー調査の結果を基に、研究ミーティングを実施して、新卒看護師の自己主導型学習を促すプログラムの開発に取り組んだ。
プログラム実施予定の1病院で、7ヶ月間に渡り、6回の研究ミーティングを行った。参加者は、病棟師長2名、教育担当師長1名、病棟主任1名、スタッフ看護師1名、スタッフ助産師1名、および研究者1名であった。これまでの研究結果を説明し、新卒看護師の臨床での学びの状況を明らかにした上で、自己主導型学習を促すプログラムを検討した。
研究ミーティングの内容を録音して逐語録を作成し、その内容について質的な内容分析を行なった。その結果、新卒看護師の学びの状況として、病態生理に関する知識の不足、臨床での学び方を習得する必要性、看護師としての責任を感じる必要性のあることが明らかになった。さらに研究ミーティングでは、新卒看護師を対象とした急変時のシミュレーション研修で、学びが深まらないという問題が提起された。これらの問題解決について、文献を基に話し合い、以下の研修プログラムの概要を決定した。1.学び方を習得することに関して、学生時代との違いを明確にするとともに、自己主導型学習とは何かを学ぶ講義を行う。2.自己主導型学習を促すために、Knowlesが作成した学習契約を使用する。昨年まで実施していたシミュレーション研修のシナリオを使い、個人で学習契約を作成し、学習を行う。3.各個人の学習契約をグループで共有した上で、シミュレーションを実施する。9月に集合研修でこのプログラムを実施する予定になっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在、具体的プログラムの作成段階にあり、プログラムの実施に関しては、施設への依頼と日程調整なども終了している。実施までにプログラム案を別の病院の教育担当副看護部長に確認してもらう予定であり、その時期が若干遅くなっている。

今後の研究の推進方策

新卒看護師の集合研修としてプログラムを実施するため、プログラムの参加は必須であるが、研究の参加については任意である。プログラムの評価方法および内容を決定後に倫理審査を受けて、研究参加をする人のデータのみを使用できるようにする。
6月に院内の研修担当者が決定されるので、その後に具体的な実施について研修担当者と打ち合わせを行い、9月にプログラムを実施する予定である。

次年度使用額が生じた理由

今年度が最終年度であり、国際学会での発表および成果報告書を作成する予算を残すようにした。

次年度使用額の使用計画

10月に国際学会での発表、3月末までに成果報告書を作成する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (2件) (うち謝辞記載あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] イタリアにおける看護学教育と自己主導型学習2016

    • 著者名/発表者名
      グレッグ美鈴,林千冬,脇坂豊美
    • 雑誌名

      看護教育

      巻: 57 ページ: 994-1000

    • 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] イタリア・国立がん研究所の継続教育センターの活動-ナラティブ教育プログラムに焦点を当てて2016

    • 著者名/発表者名
      グレッグ美鈴,脇坂豊美,林千冬
    • 雑誌名

      看護管理

      巻: 26 ページ: 1102-1106

    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] 教育を担当する看護師からみた新卒看護師の臨床での学びと支援の状況2016

    • 著者名/発表者名
      グレッグ美鈴,脇坂豊美,林千冬
    • 学会等名
      第36回日本看護科学学会学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2016-12-10 – 2016-12-11

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公開日: 2018-01-16  

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