研究課題/領域番号 |
26463248
|
研究機関 | 香川県立保健医療大学 |
研究代表者 |
塩田 敦子 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (90221291)
|
研究分担者 |
榮 玲子 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (80235134)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | 漢方教育 / 看護基礎教育 |
研究実績の概要 |
2年目にあたる平成27年度は、全国の4年制の看護教育課程をもつ大学に、漢方医学および補完代替医療に関する講義導入の実態、看護学部・看護学科長の漢方教育に対する意識について、アンケート調査を施行した。(本学倫理審査委員会承認済み)日本看護系大学協議会に参加している全国247校にアンケート用紙を送ったところ144校から有効な回答が得られた。(58.2%)漢方教育導入、あるいはその予定については各校様々な回答であり、解析は未だ行っていない。 また、看護学部学生のレディネス、モチベーションについては本学在籍1年生の約70名に対して昨年度より継続して調査を行った。2年分を集計すると計136名で、漢方薬内服経験のあるもの約40%、効果を実感したもの83%であった。また漢方に対するイメージは「健康増進に適している」「西洋医学と異なったよさがある」が多かったが14%で「よいイメージはない」と答えた。漢方医学に興味のあるものは88%で、「看護学科の教育において漢方医学の教育は必要か」との問いには、「必修科目として必要」4%、「選択科目として必要」96%であった。 看護学部学生に対するアンケート調査結果については、本学で行っている漢方教育の実際とともに、平成27年6月、第66回日本東洋医学会学術総会にて口演発表した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
全国の4年制看護教育課程を持つ大学へのアンケート用紙発送に関して、宛先である各校の看護学部長・看護学科長をリストアップするのに思いのほか時間を要したため。
|
今後の研究の推進方策 |
回収できた全国の4年制看護教育課程を持つ大学へのアンケート結果を漢方教育導入の実態、予定について集計、解析し、すでに漢方教育を取り入れている大学には承諾を得て個別に連絡をとり、詳しく状況を聴きとり、その教育効果や問題点について浮彫りにしたい。 平成27年度中に行いたいと考えていた、本学以外の香川県内の看護学部学生への、漢方医学への興味や望まれる教育についてのアンケートと、日本東洋医学会漢方専門医に対して、専門科の立場から看護教育に望まれる漢方医学の知識や実習についてもアンケートあるいはインタビューにて調査したいと考えている。 また大学での看護基礎教育として行うべきか、卒後教育として行うべきかについてもいま一度、四国の看護学部教員と議論を深めたいと考えている。
|
次年度使用額が生じた理由 |
全国の4年制看護教育課程を持つ大学へのアンケートの発送、回収が当初の計画より遅れたため、平成27年度に行いたいと考えていた看護学部学生、日本東洋医学会専門医への調査が行えなかったためである。
|
次年度使用額の使用計画 |
回収できた全国の4年制看護教育課程を持つ大学へのアンケート結果の解析。すでに漢方教育を取り入れている大学との通信連絡費。本学以外の香川県内の看護学部学生、日本東洋医学会漢方専門医へのアンケートあるいはインタビューにて調査するための通信連絡費。結果がまとまれば学会発表、論文作成のための費用にも使用する。 また大学での看護基礎教育として行うべきか、卒後教育として行うべきかについてもいま一度、四国の看護学部教員と議論を深めたいと考えているためその旅費、会議費としても使用したい。いずれE-learning教材の開発のための費用としても使用する予定である。
|