本研究の目的の1つ目は、看護学生と教員が、方言を理解できなかった経験の有無とその語を明らかにすることである。2つ目は、看護場面で、患者がよく使用する方言を理解するための教育教材を開発することである。 看護学生が理解できない方言は、「症状語彙」やその「程度」に関する語であり、知っておいた方がいいと思っている語は、「身体語彙」において東北地域で、「症状・病名語彙」では、日本各地の学生で回答がみられた。教員が理解できない方言、知っておいた方がいいと思う方言は、ともに「症状語彙」であった。津軽地域における患者の訴えである方言を理解できる助けとなることを目的に、看護教育教材を開発・作製した。
|