研究実績の概要 |
26年度は積極的社会参加とソーシャル・キャピタル(以下SC)の定量化と特徴を把握。高齢者見守組織の109名を対象に無記名自記式調査票配布,郵送法回収。調査票は総務省が実施した調査(14年)を枠組に記述統計および各構成尺度合計得点平均値から高・低群の2群に分け,属性との関係はχ2検定,各項目間と2群間は母平均値差の検定を実施。倫理面は所属倫理審査委員会承認後口頭書面で説明。回収率64.2%,男性42名(60%),女性28名(40%),年齢は60~64歳(34.3%),65~69歳(28.6%),50~54歳,55~59歳,70~74歳(3区分共8.6%),戸建持家(95.7%)に居住し,現地域に20年以上生活(92.9%),今後も現在の居住地域に住み続けたい(85.7%)。構成要素「信頼」は居住年数(χ2=22.7442,df=4,p<0.000),同居家族数(χ2=23.120,df=10,p<0.010),年齢(χ2=26.023,df=12,p<0.011)に関係があり,高得点群ほど町内会や子ども会等地域活動が活発な地域と感じ(t(63.567)=-2.448,<0.017),スポーツ・趣味活動に積極的参加(t(66)=-3.363,p<0.001)。「つきあい・交流」高得点群は居住環境や家族構成等には影響されず年齢(t(59.725)=-2.908,<0.005),相談相手として信頼できる友人(t(49.819)=2.765,<0.008),地域のボランティアの人々の存在(t(52.297)=-3.450,<0.001)が大きく影響。「社会参加」は属性には全く影響されず地縁的活動(t(30.000)=-4.655,<0.000),ボランティア参加(t (30.000)=-9.287,<0.000),近所づきあい(t (68)=-2.374,<0.020)に強く影響。
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