本研究では、看護師が様々なストレス状況を乗り越えられる能力・技術(レジリエンス)を教育支援するために、心理学の理論背景に基づく認知行動コーチングを導入した研修を行い、その内容を検討した。対象者は、病院で働く看護師とした。研修会では、知識の説明とそれに関連するグループワークを取り入れた体験学習を行なった。その結果、グループワークによる体験学習は、知識の獲得やそれらの興味を高めることにつながっていた。また、自分自身の傾向を再認識することができ、そのことにより行動変容への意欲につながっていた。しかし一方では、学習したことを活用することの難しさを感じている者もいた。
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