中小規模病院における感染防止対策加算1の取得は20%程度であり、加算2の取得施設の約87%が中小規模病院であったが、中小規模病院全体のわずか30%程度であることから費用不足が明らかとなった。新聞記事の社会学的分析からも中小規模病院は、結核やB型肝炎等の院内感染が勃発しており感染対策の遅れがみられた。 山間部僻地の中小規模病院2施設でのアクションリサーチでは感染対策チームと協働し、継続的な職員教育や適切な感染対策ができるよう各施設の特徴にあった個人持ちの感染対策マニュアルの提供等の感染対策活動によって職員の感染対策に対する意識は高まり、中小規模病院における感染管理システム構築の事例となった。
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