本研究は、看護師の自己研鑽に関する実態調査を行い、自分磨きの極意や伝授法を検討することを目的に取り組んだ。質問調査項目は、自己教育力尺度、自己効力感尺度、心理的自立尺度を採用した。分析は、経験年数を4群(4年未満、4年以上7年未満、7年以上10年未満、10年以上)に分けて行った。結果は、経験年数が10年以上ある看護師の自己教育力には、自己効力感や心理的自立が影響していた。さらに、(1)成長・発展への志向、(2)自己の対象化と統制、(3)価値判断・実行、(4)適切な対人関係が関係していた。これら4つの極意は、教育プログラムへ反映させ伝授することにより、看護師の専門性が高まる可能性が示唆された。
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