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2015 年度 実施状況報告書

クラウドを利用した中規模病院の看護師長を養成するプログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 26463297
研究機関聖隷クリストファー大学

研究代表者

樫原 理恵  聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (00570540)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードクラウド / 看護師長支援 / 中規模病院
研究実績の概要

平成26年度に作成した【看護師長を支援するためのプログラム】に対し、9施設に参加施設を募り、4施設から参加協力を得ることができた。49名の看護師長のうち、研究参加に同意の得られたのは看護師長45名であった。プログラムの参加については、時期が合わず見送った施設も2施設見られ、中規模病院において、看護師長や看護師長を育成するための研修や支援が必要であることが明らかとなった。
開発した支援モデルは、クラウドプログラムを中心に、時間に制約が少ない集合研修も併用して実施した。プログラムに対する評価は、質問紙調査とクラウド上のテキストデータとした。プログラム参加前後の自己評価のための質問紙に回答が得られたのは42名であった。自己評価の平均は有意に上昇し、看護師長への支援モデルが有効であったと考えられた。リーダーシップを発揮できるような支援モデル内容としたため、スタッフからの他者評価を実施したが、有意な変化は見られなかった。また、スタッフの看護実践環境の変化も見られなかった。しかし、テキストデータからは、看護師長らが自己の課題を明確に認識し、スタッフに対しリーダーシップを発揮する必要性を再確認することができた、とするものが多く見られた。看護師長らのリーダーシップについての自己評価が上昇したことで、日常業務の中でリーダーシップを発揮の機会を得ることができれば、他者からの肯定的な評価に繋がっていく可能性があると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

看護師長を支援するためのプログラムをクラウドを中心とし、集合研修も組み合わせて実施した。プログラムは4部構成とし、回を追うごとに、実践的なリーダーシップを発揮するための方略を提示した。プログラムに対しては、高評価を得ることができたが、クラウドプログラムにアクセスのあった看護師長は限定されており、今後、アクセスしやすい環境を整備していく必要がある。また、看護部長の承認があってプログラムに参加を得たため、45名の看護師長の参加を得ることができた。一方、看護師長個人がプログラムに参加できる方法が確立されておらず、今後の検討課題となっている。

今後の研究の推進方策

プログラムの有用性を判断するためには、一定期間の後、参加した看護師長らのリーダーシップに対する認識や行動変容について調査する必要性がある。今年度は、平成27年度にプログラムに参加していただいた看護師長らについて、20名程度の参加者に看護師長個人の行動変容と組織全体の活性化への影響を検証する目的として面接調査を実施する予定である。
また、看護師長だけでなく、次期看護師長である主任研修としても活用したい、という施設があるため、対象を拡大してプログラムの有効性を検証していく。対象を拡大しプログラムの有効性が確認できることを期待し、プログラムの活用方法についても検討する。プログラムの周知方法、個人での参加については、国内の看護管理系学会で情報を共有し、検討していく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 中規模病院における看護師長のサーバントリーダーシップと看護師の定着可能度との関連2015

    • 著者名/発表者名
      樫原理恵、渡邉順子、佐久間佐織
    • 学会等名
      第35回日本看護科学学会
    • 発表場所
      広島国際会議場(広島県広島市)
    • 年月日
      2015-12-06
  • [学会発表] 中規模病院の看護師長の支援体制と看護実践環境2015

    • 著者名/発表者名
      樫原理恵、渡邉順子、佐久間佐織
    • 学会等名
      第19回日本看護管理学会学術集会
    • 発表場所
      ビックパレットふくしま(福島県郡山市)
    • 年月日
      2015-08-28

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公開日: 2017-01-06  

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