• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実績報告書

地方都市の急性期病院における認知症高齢者看護ケアシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 26463298
研究機関聖隷クリストファー大学

研究代表者

吉村 浩美  聖隷クリストファー大学, 看護学部, 臨床教授 (10573793)

研究分担者 山崎 律子  聖隷クリストファー大学, 看護学部, 臨床教授 (20573794)
川口 里枝  聖隷クリストファー大学, 看護学部, 臨床准教授 (20727771)
石切 啓介  聖隷クリストファー大学, 看護学部, 臨床准教授 (30727772)
伊藤 章代  聖隷クリストファー大学, 看護学部, 臨床准教授 (40727773)
篠崎 惠美子  人間環境大学, 看護学部, 教授 (50434577)
江上 直美  聖隷クリストファー大学, 看護学部, 臨床准教授 (80727751)
小野 五月 (坂田五月)  聖隷クリストファー大学, 看護学部, その他 (90288407)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワード高齢者集団ケア / 院内ディケア / 認知症ケアマッピング / パーソン・センタード・ケア / 模擬患者教育 / 身体拘束
研究実績の概要

平成30年度の研究成果
1. 高齢者集団ケア(集団ケア)実施病院では、取り組みのきっかけは目が離せない患者の増加、患者が安心する環境の提供、上司のすすめ、認知症認定看護師の存在があり、対象者は認知症、せん妄、生活リズムの乱れ、身体抑制実施者、症状が安定している、離床時間の拡大が想定されていた。開設には〔開設前準備〕〔知識向上のための取り組み〕〔実施内容〕〔院内ディケアの運用〕が必要項目であった。2. 看護補助者からみた集団ケアの効果では、患者の変化は〔活発になる行動の変化〕〔笑顔になる感情の変化〕〔生活の質の変化〕、スタッフの変化は〔患者に関わる行動の変化〕〔感情の変化〕〔職場全体での患者への関わりの変化〕〔患者の尊厳に関する意識の変化〕と捉えケアの効果が明らかになった。3. A病院で認知症ケアマッピングを実施しケアの質を調査した。QOLを示すME値はどちらでもない状態が53.6%、ポジティブな状態は37.5%と高値であった。行動カテゴリーは余暇活動、身体的なケア、交流が観察され、施設で多い飲食、身体運動、歩く、排泄などは少なく、入院患者では摂食障害や活動力の低下が推測された。心理的ニーズは個人を尊重する対応が24件観察された。4. パーソン・センタード・ケア(PCC)に基づき職員教育を実施した前後に看護実践自己評価尺度を用いて調査した。転倒予防のために四肢を縛る、チューブを抜かないようにミトンをするは有意に減少した。
研究期間の研究成果
集団ケアの参加者は離床の機会となり生活リズムが整い、他者との交流やレクリエーションなど活動性を高めることが示唆された。集団ケアの場ではPCCで重要なパーソンフッドを高める看護が実践され、心理的ニーズが充足されていた。PCCの啓発や模擬患者教育は、病院の課題である身体拘束の減少につながりケアの改善を期待できる。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (7件)

  • [学会発表] 急性期病院での院内ディケアを開設、準備するための取り組みの実態調査2018

    • 著者名/発表者名
      江上直美、吉村浩美、小野五月、石切啓介
    • 学会等名
      第49回日本看護学会-慢性期看護-学術集会
  • [学会発表] 看護補助者から見た院内ディケアによる患者・スタッフの変化2018

    • 著者名/発表者名
      石切啓介、吉村浩美、小野五月、江上直美
    • 学会等名
      第49回日本看護学会-慢性期看護-学術集会
  • [学会発表] センサーマット型睡眠計を用いた急性期病院に入院した後期高齢者肺炎患者2事例の睡眠状況の分析2018

    • 著者名/発表者名
      伊藤章代、吉村浩美、大須賀みどり、石切啓介
    • 学会等名
      第49回日本看護学会-慢性期看護-学術集会
  • [学会発表] 急性期病院におけるパーソン・センタード・ケアをめざした看護実践自己評価尺度の変化2018

    • 著者名/発表者名
      吉村浩美、鈴木みずえ
    • 学会等名
      第20回日本医療マネジメント学会学術総会
  • [学会発表] A急性期病院の院内ディにおける認知症ケアマッピングによるケアの現状2018

    • 著者名/発表者名
      吉村浩美、鈴木みずえ、佐藤晶子、阿部ゆみ子
    • 学会等名
      第23回日本老年看護学会学術集会
  • [学会発表] 急性期病院で身体治療を受ける認知症高齢者に対する身体拘束の関連要因2018

    • 著者名/発表者名
      鈴木みずえ、吉村浩美、鈴木美恵子、須永訓子、宗像倫子、森本俊子、伊藤靖代
    • 学会等名
      第23回日本老年看護学会学術集会
  • [学会発表] パーソン・センタード・ケアによる実践で看護(ケア)の質が変わるのか2018

    • 著者名/発表者名
      鈴木みずえ、吉村浩美、井川咲子
    • 学会等名
      第23回日本老年看護学会学術集会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi