高齢化社会の進展に伴い重症化した糖尿病患者が増加し、自己管理行動の困難さから、無力感やうつなどの心理社会的問題が起こっている。IDF(国際糖尿病連合)では、2010年より「Peer Support around the World」を世界規模で展開し、当事者(ピア)の問題解決能力を高めている。 ピアサポートの実践研究を踏まえ、名古屋大学病院平成28年春・秋腎臓病講演会において、糖尿病及び腎臓病患者・家族(382人)を対象に、動機づけ面接法を応用した心理劇(サイコドラマ)と患者相互の意見交流を行った。患者・家族の満足度は高く「決意を新たに今日から実行する」など積極的な意見が多く寄せられた。
|