研究課題/領域番号 |
26463304
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
市原 多香子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 准教授 (10274268)
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研究分担者 |
田村 綾子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 教授 (10227275)
船木 真理 徳島大学, 大学病院, 教授 (10467821)
南川 貴子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 准教授 (20314883)
桑村 由美 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 助教 (90284322) [辞退]
日坂 ゆかり 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部, 助教 (30730593)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 2型糖尿病者 / 重症化予防 / 成人 / 教育プログラム / 職場 |
研究実績の概要 |
2型糖尿病者の重症化予防のため、患者自身が生活調整を積極的に行うことが大切である。本研究の目的は、仕事をもつ成人患者を支援するモデルを検討し試行することである。
平成27年度は、支援モデルの内容を共同研究者とともに検討した。2型糖尿病者を対象に糖尿病との付き合い方について面接を行い質的に分析した。「合併症への恐怖を抱く」も、「努力をしているつもりで結果が出ない」や「欲と自制の間で悩む」日々を過ごしている。「気持ちを切り替え悪くならないように前向きにとらえる」ものの、「コントロールできない生活を反省」し、「生活の中で家族との関係に気持ちが揺れる」ことが明らかとなった。患者の努力を認めながら、成果に結びつける効果的な指導技術が必要であり、家族との関係を考慮した支援内容をモデルに追加する必要性が示唆された。
また、第20回日本糖尿病教育看護学会学術集会に参加し、情報収集および発表をした。日常生活における階段使用の頻度が4割未満の者は6割以上と比べて、移動や余暇における活動が有意に少なく、体重増加につながった可能性が考えられた。仕事をもつ成人患者への運動指導として、階段使用の根拠を示すことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成27年度は、質的分析結果より、支援モデルの内容の一部を明らかできた。結果をもとに共同研究者と協議し支援モデルの改善を提案できた。しかしながら、支援モデルを適応する対象企業のめどが立たず、研究全体としてはやや遅れていると評価した。予定していた企業は他の研究調査の企業となっており開始が難しい状況である。企業選定について共同研究者と協議を重ねるつもりである。
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今後の研究の推進方策 |
共同研究者と協議を重ねて、患者支援モデルの内容を洗練させながら、介入研究の準備を進める予定である。当初の計画通りホームページ作成を行い、研究対象者の募集の準備を行う予定である。企業選定についても研究共同者と協議を重ねているが、企業訪問による指導が難しい場合は、病院での指導や自宅訪問などのほかの介入方法の方向性を視野に入れて検討をすすめる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
未使用額を使用できなかった理由として、介入研究の準備段階であるため、消耗品および謝金などの経費が必要なかったこと、ホームページの作成の準備段階であるため、維持費を使用しなかったため、次年度使用額を生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
当初の計画通り、学会に参加しこれまでの成果を報告するための費用、患者支援モデル内容を洗練させるための共同研究者との打ち合わせのための交通費にあてる。研究代表者が所属機関を異動したことにより交通費が必要となった。 また介入研究の準備を進める予定であるため、ホームページを立ち上げ、資料の印刷代、研究協力者の謝金などの費用として使用する予定である。
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