研究課題/領域番号 |
26463317
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
住吉 和子 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (20314693)
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研究分担者 |
四方 賢一 岡山大学, 大学病院, 教授 (00243452)
太湯 好子 吉備国際大学, 保健医療福祉学部, 教授 (10190117)
金 外淑 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (90331371)
川田 智惠子 和歌山県立医科大学, 公私立大学の部局等, その他 (60010013)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 糖尿病患者 / ライフスタイル / 健康状態 |
研究実績の概要 |
初年度である平成26年度は、調査で使用する3種類の尺度を文献から項目を抽出し、専門家によるブレインストーミングにより作成した。作成した尺度は、糖尿病患者および糖尿病予備軍に特異的なライフスタイル尺度と健康状態を測定する機能的・構造的統合尺度、病気のストレスの認知を測定する糖尿病患者のストレス認知尺度である。ライフスタイル尺度は、糖尿病患者や予備軍の健康回復に良いとされている食事に関する項目、「食事の時間は規則的ですか」「毎朝朝食を食べていますか」など17項目、運動に関する項目「定期的に決まった運動をしていますか」など6項目、定期受診に関するる項目8項目、睡眠や嗜好品に関する項目10項目、ストレスに関する項目7項目、薬の管理に関する項目5項目から作成した。健康状態を測定する機能的・構造的統合性尺度は、ICFで示されている糖尿病の項目を参考に、網膜症、神経症、循環、代謝、心理に関する26項目を選定した。ストレス認定に関する項目は、「病気のために、家族や周囲の人に、とても迷惑をかけているので、気が重くなる」など病気であること自体のストレス、「食事療法のために食事時間がとても苦痛である」など、治療を継続することへのストレス、「治療に必要な薬代がとても高い」など医療費に関するストレスで構成し、16項目を選定した。作成した尺度を用いた調査用紙を作成し、糖尿病外来を標榜している病院に通院している糖尿病患者149名を対象に、ライフスタイルと健康状態の関係について調査を実施した。調査期間は、平成27年3月23日から5月13日であり、これから結果を分析する予定である。作成した尺度は確認的因子分析により、基準関連妥当性を検討し、その後に糖尿病患者のライフスタイルと健康状態の関係を明らかにする予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
調査で使用する尺度の作成に予定より時間が必要であったこと、予備軍の調査を行うために、調査方法についてS市と話し合いを行い、準備に時間が必要であったため、予備軍を対象とした調査は、平成27年度に延期した。
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今後の研究の推進方策 |
調査票の作成および調査の方法の打ち合わせで、予定より計画が遅れたが、糖尿病患者および予備軍ともに調査が実施できる環境がととのったので、調査後の分析を早く行うことで、期間内に予定の結果は得られると考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
糖尿病予備軍を対象とする調査が、平成27年度に実施することに伴い、対象者への謝礼や調査にかかる人件費が平成27年度に繰り越された。
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度に、糖尿病予備軍を対象とした調査を実施するため、謝礼と人件費に使用する予定である。
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