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2015 年度 実施状況報告書

日本と欧米における神経難病患者・家族の希望を支える看護の機能と専門性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 26463322
研究機関順天堂大学

研究代表者

長瀬 雅子  順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (90338765)

研究分担者 青木 きよ子  順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (50212361)
鵜澤 久美子 (桑江久美子)  順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (50635167)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード神経難病看護 / 包括的ケア / ケアの継続性
研究実績の概要

昨年度、「神経難病医療拠点病院における看護の役割・機能と支持システムに関する看護師の認識」について、日本と英国で調査し、そのデータの分析を日英の保健医療システムの相違から行った。英国では、患者の情報を多職種、複数機関で共有する仕組みができており、地域と専門クリニックとの有機的な連携が構築されていた。一方、日本は一施設完結型のケア提供体制であり、施設間の連携、病診連携が紙面でやりとりされ、共に診療やケアを提供するという仕組みをもたない。そのため、一貫したケア、継続的なケアの実現が難しい状況にあることが明らかとなった。トランスセクショナルな連携が実現するような政策が必要である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

昨年度のデータの分析と現地調査のための準備に時間を有した。

今後の研究の推進方策

調査の結果から、本研究ではエンドオブライフの視点と難病医療拠点病院と在宅医療との連携に関する視点が不可欠であることが明らかとなった。一方で、日本と英国における神経難病患者をとりまく保健医療システムは異なるものの、エンドオブライフケアにおける共通の課題があることも明らかである。そこで、日本と英国における神経難病患者のエンドオブライフにおける「希望」の概念構成を明確化した上で、「神経難病患者が希望とともに生きることを実現するためのケアのあり方」に関する質問紙を作成し、日本と英国での調査に繋げていきたい。

次年度使用額が生じた理由

平成27年度は、調査の準備に時間を要したため、日本、英国における調査が実施できなかった。

次年度使用額の使用計画

研究分担者を1名追加し、英国での調査を依頼する。また、日英のいずれにおいても調査が実施できるよう、早期に倫理審査を受ける。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 英国の保健医療システムからみた日本の包括的かつ継続的な神経難病医療・ケア提供システムの課題2016

    • 著者名/発表者名
      長瀬雅子、池田恵、青木きよ子ほか
    • 雑誌名

      医療看護研究

      巻: 12(2) ページ: 36-45

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Roles of Clinical Nurse Specialists in Motor Neuron Disease Care and Its Delivery Systems.2016

    • 著者名/発表者名
      Masako Nagase, Megumi Ikeda, Kiyoko Aoki, Kumiko Uzawa
    • 学会等名
      19th EAFONS
    • 発表場所
      幕張メッセ(千葉県千葉市)
    • 年月日
      2016-03-14 – 2016-03-15
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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