糖尿病患者が合併症を発症せず、良好な血糖管理を実施していくためには、患者自らが自分の抱えている問題に気付くこと、必要性が認識できること、治療法を自己決定し管理していくことが必要である。糖尿病患者のエンパワーメントを重要視した療養支援が必要である。本研究は、糖尿病患者の食事・運動自己管理行動、糖尿病による身体症状、治療による負担感、家族からのサポートから構成される、患者エンパワーメントを測定する糖尿病患者用簡易版調査票を使用し、早期に患者の抱えている問題に気付き、解決に向けた具体策を共に立案し、患者が自己管理していくことを支援するエンパワーメントを実践・評価するシステムの構築を目的としている。
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