【目的】在宅高次脳機能障害者と家族に対する“自己の気づき”を促す生活支援プログラムを構築することを目的とする。【方法】在宅高次脳機能障害者と家族に対して、事前事後テスト(準実験)を用いて、生活支援プログラムを実施し、その効果を検証した。【結果】当事者5名、家族6名、合計11名を分析対象とした。当事者の変化は、介入直後に、健忘、感情面や課題遂行力、作業記憶、IADLの改善傾向がみられた。家族の変化は、介入直後に、介護負担感が軽減し、生活の質の改善傾向がみられたが、介入終了1か月後には介入前の状態に戻っていた。今後、プログラムの効果を維持するため、継続プログラムの必要性が示唆された。
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