外来でがん化学療法を受ける患者に対する口腔管理に焦点をあてた看護支援では、病棟看護師、外来化学療法部門の看護師、歯科外来看護師は、患者の身体状態とともに口腔管理に関連する介入ポイントが看護師の所属部門により異なるため、看護者間および歯科医師・歯科衛生士の患者に関する積極的な情報共有が重要であった。口腔関連の有害事象にとどまらず、治療中の患者のQOL向上のためは、栄養評価を含む全身状態の評価とともに食べられる口腔環境の保持、義歯作成や調整をがん治療の経過を予測して早期に介入すること、がん治療と口腔管理の方策について看護職と歯科医師と情報を共有し歯科処置の内容を検討することが重要である。
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