研究課題/領域番号 |
26463339
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
森 恵子 浜松医科大学, 医学部, 教授 (70325091)
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研究分担者 |
雄西 智恵美 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学系), 教授 (00134354)
氏原 恵子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 助教 (70645431)
秋元 典子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (90290478)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 食道がん / 質的研究 / 生活再構築 / 修正版グラウンデッドセオリーアプローチ |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、食道がんのために集学的治療を受ける患者が、治療プロセスの中で「回復の実感」を獲得するプロセスを明らかにし、集学的治療を受ける食道がん患者が、「回復の実感」を獲得するプロセスを促進する看護実践プログラムを構築することである。平成29年度の研究目的は、集学的治療を受ける食道がん患者が、治療プロセスの中で「回復の実感」を獲得する看護実践モデルを用いて、「回復の実感」の獲得途上にいる患者に介入を行い、モデルの有効性を評価し、対象者の実状に即したモデルに修正を行うことである。現在、東海圏内にあるがん診療拠点病院において、食道がんのために集学的治療(手術療法後に補助療法として化学療法、放射線治療のいずれか、あるいは両方を受け、面接時点で治療が終了している患者で、退院後1年以上6年未満の患者)を受けた患者に対して、半構造化面接を実施し、面接内容の逐語録を作成し、修正版グラウンデッドセオリーアプローチの手法を用いて分析を行い、集学的治療を受ける食道がん患者が、治療プロセスの中で、「回復の実感」を獲得するプロセスを明らかにしている途上である。分析結果から、集学的治療を受ける食道がん患者が、治療プロセスの中で「回復の実感」を獲得するプロセスを示す結果図を作成し、それをもとにストーリーラインの作成途中である。加えて、集学的治療を受ける食道がん患者が、治療プロセスの中で「回復の実感」を獲得するプロセスを促進するための看護実践内容を抽出途中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2016年11月から2017年3月まで病気休暇を取得し、2017年4月から職場復帰したが、体調を見ながら職務内容を検討していたため、本研究におけるデータ収集、分析が行えない期間があったため。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画に則り、集学的治療を受ける食道がん患者が、治療プロセスの中で「回復の実感」を獲得するプロセスを示す結果図、ストーリーラインを完成さえるとともに、対象患者に対する看護モデルを作成し、そのモデルを用いて、「回復の実感」の獲得途上にいる患者に介入を行い、モデルの有効性を評価する。研究が行えない期間があったため、モデルを用いて対象者に介入を行う段階までにとどまる可能性がある。
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次年度使用額が生じた理由 |
病気休暇取得及び、復帰後の体調管理に伴い、研究の遂行が困難であったため、研究実施が遅れたことによるもの。平成30年9月23日から26日に、ニュージーランドで行われる、International Conference on Cancer Nursing (ICCN 2018)に演題登録し、Experience of narrowing of sphere of daily life due to adjuvant therapy during post-esophagectomy recovery processのテーマで発表予定である。学会発表資料作成にかかわる資料作製、native checkにかかわる費用の支出を予定している。学会参加登録費用、渡航費用の支出を予定している。また、2019年1月18-19日に、シンガポールで開催される、EAFONS(East Asia Forum of Nursing Scholars)に参加予定であるため、その参加登録料、渡航費の支出を予定している。また、国内での学会においては、2018年6月30日~7月1日に船橋で開催される、日本クリティカルケア看護学会への参加を予定しており、学会参加費、旅費の支出を予定している。本研究の成果を、Cancer Nursing、Oncology Nursing Forumへの投稿を予定しており、論文投稿にあたり、論文のnative cxheckに関する支出を予定している。
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