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2015 年度 実施状況報告書

がん患者の治療と仕事の両立へ向けた効果的なセルフマネジメント方法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 26463342
研究機関長崎大学

研究代表者

楠葉 洋子  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (90315193)

研究分担者 橋爪 可織  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (20338578)
藤野 裕子  沖縄県立看護大学, 看護学部, 教授 (00259673)
澤井 照光  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (50295078)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードがん / 仕事と治療 / 化学療法 / 外見 / ボディイメージ
研究実績の概要

平成27年度は、がんで治療を受けている就労期にある患者の外見と社会との繋がりに関する質的研究を行った。消化器がんで手術後化学療法を受けている7名に対して半構成的面接を行った。そのうち、身体の変化に対する感情・認識、セルフケア、社会との繋がり等の語りがあった5名を分析対象とした。全員が大腸がんで治療を受けていた。ストーマを造設し仕事をしながら化学療法を受けているAさんは、「わかってくれる人が何人か必要かな」と病気について周囲の人に理解してほしい気持ちがある反面、「全員が全員、状況を知らせているわけじゃない」と語っており、相反する感情を持っていて、仕事とセルフケアやリフレッシュなどの生活との両立ができていなかった。Bさんは、病前、友人から誘われて食事に行くことも多かったが、病気になり体調を気にした友人から食事の誘いが減ったことにより、周囲が持っている“病気である自分”という認識が強まり、自分から他者を誘わなくなって社会との繋がりが減っていた。本研究結果はまだ分析の途中であるが、ストーマを造設した患者および造設していない患者の共通点・相違点を抽出しながらさらに家族を含めた社会との繋がりについて分析していく予定である。
昨年度実施したがん患者の倦怠感と身体活動量に関する研究は以下の2つの学会で発表した。
1.「外来化学療法をうけるがん患者の倦怠感と身体活動量」第13回日本臨床腫瘍学会学術集会
2.「外来化学療法を受けるがん患者の身体活動量の変化」日本がん看護学会学術集会

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度化学療法を受けているがん患者の倦怠感と身体活動量についてさらに研究対象者を増やし昨年度結果の信頼性を高めるための研究を遂行する予定であった。しかし、研究計画書の洗練化が不十分で倫理審査委員会に提出できていないため研究に着手できていない。

今後の研究の推進方策

本年度は、化学療法を受けているがん患者の外見関連QOLもしくはボディイメージに関する量的研究を実施する予定で準備を進めている。また、倦怠感と身体活動量に関する研究では、研究協力者も確保し、身体活動量測定機器および分析装置も準備できたので倫理委員会で承認を得た後に研究に着手する予定である。今までの研究成果についてはがん看護学会で発表する予定である。また既に学会発表しているものについては、論文としての投稿を準備しており、整い次第投稿する。

次年度使用額が生じた理由

論文等の準備が不十分で未投稿状態であり、論文投稿のための予算執行がなかった。また、身体活動量の調査が行えなかったため対象者に支払う謝金が発生しなかった。

次年度使用額の使用計画

論文は、英文および邦文として投稿する予定である。英文校閲料と投稿料として使用するとともに、研究対象者への謝金に使用する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 外来化学療法を受けるがん患者の身体活動量の変化2016

    • 著者名/発表者名
      徳永陽子、寺尾敦、松尾留美子、森下暁、橋爪可織、楠葉洋子
    • 学会等名
      日本がん看護学会
    • 発表場所
      幕張メッセ・ホテルニューオータニ幕張(千葉県・千葉市)
    • 年月日
      2016-02-20 – 2016-02-21
  • [学会発表] 外来化学療法をうけるがん患者の倦怠感と身体活動量2015

    • 著者名/発表者名
      徳永陽子、光延厚子、鵜木万千子、円能寺貞子、橋爪可織、楠葉洋子
    • 学会等名
      日本臨床腫瘍学会
    • 発表場所
      札幌教育文化会館(北海道・札幌市)
    • 年月日
      2015-07-16 – 2015-07-18

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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