研究課題/領域番号 |
26463344
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
真壁 玲子 福島県立医科大学, 看護学部, 教授 (70294098)
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研究分担者 |
佐藤 郁美 福島県立医科大学, 看護学部, 助教 (40736724)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | エビデンス / がん看護実践者 / 学習プログラム開発 / がん看護学 |
研究実績の概要 |
研究目的は、がん看護実践者を対象にエビデンスに其づくがん看護実践学習プログラムを開発、介入、評価し、課題を検討することである。研究課題は(1)エビデンスに基づくがん看護実践学習プログラムを組織との調整により開発する、(2)がん看護実践者を対象にがん看護実践学習プログラムを介入する、(3)エビデンスに基づくがん看護実践学習プログラムの介入過程を評価し、課題を検討するである。 平成26年度の計画は、研究課題(1)及び研究課題(2)に取り組むことであった。まず、研究課題(1)は、エビデンスに基づくがん看護実践学習プログラムを組織との調整により開発することである。研究フィールドであるがん診療連携拠点病院看護部との協働と調整により、「がん看護実践学習プログラム」介入の導入の実際を検討した。その後、研究課題(2)である、がん看護実践者を対象にがん看護実践学習プログラムを介入するに取り組みを開始した。 研究課題(2)に取り組むため、研究計画書を所属する利益相反委員会と倫理委員会に提出し承認を得た。その後、研究対象者の所属する倫理委員会に提出し承認を得て、研究に係わるフィールドとの調整後、研究対象者に対するインフォームドコンセントを実施し、ベースラインのデータを収集した(Time I)。このデータは、「対象者の特性」、「関心事項調査」、「研究成果活用力自己評価尺度:臨床看護師用」、「研究成果活用調査」により収集した。このデータ収集後、第1回目の介入を行った。介入した内容は、「がん看護実践学習プログラム」に基づき、研究成果活用の重要性・必要性、実践方法およびプロセスの概要、今後の取り組む内容等であった。 今後、この学習プログラムに基づき介入を継続する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度は、研究課題(2)である、がん看護実践者を対象にがん看護実践学習プログラムの介入を開始した。この進行状況は、計画にそくした取り組みであり、したがって、おおむね順調に進展していると評価した。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度は、昨年度に開始した研究課題(2)、がん看護実践者を対象にがん看護実践学習プログラムの介入を継続する計画である。がん看護実践学習プログラムの介入と併行して、データ収集を行い、評価を行う予定である。この取り組みを一連のプロセスとして進行し初期データ分析、介入を評価する予定である。 また、共同研究者及び研究協力者が構成員となっている「がん看護EBP研究会」を定期的に開催し、研究成果をまとめていく予定である。 さらに、関連学会に参加し、研究成果発表や新たな知見に関する必要な情報を収集する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額(134,830円)が生じた状況は、研究を開始しフィールドに移動のための旅費を必要としたが、共同研究者全員がフィールドに出向いて介入するということではなく、研究代表者2名で行い旅費支出を軽減したためである。
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次年度使用額の使用計画 |
研究介入を継続すること、また、関連するがん看護EBP研究会を定期的に開催すること、また、データ分析のための統計処理の機器(ノートPC及びSPSS)を準備することとする。
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