研究課題
がん化学療法を受けており吃逆を体験したことのある肺がん患者への研究を行った。今回は、肺がんのみならずがん化学療法で吃逆を体験した患者10名からインタビューを行う質的研究を行った。分析結果は、1.吃逆に関する出現体験は普段の体験とは異なる。2.連続的には1~4日、間欠的に21日間と長時間続く。3.長時間続くことでの様々な不安。4.突然の出現し仕事の中会議の中断、作業中断を余儀なくされるなど肺がん患者と同等の結果であった。主な対処行動は日本における伝統的な方法が多く、水を飲むこと、舌圧しで舌根を圧迫する、息を止めるなどであった。医療施設において少数ではあったが柿の葉茶などを使用していることが明らかになった。これらの結果を踏まえて、「がん化学療法に伴う吃逆の身体・心理・社会的影響における実態調査」について質問紙を作成し実施した。