本研究は、がん患者に対するAdvance Care Planning(ACP)の看護実践に影響する要因を調査し、緩和ケア認定看護師を対象に教育プログラム開発と介入を行った。プログラムの有効性は研修前と3ヶ月後のACP実践の変化、がん看護の困難感、プログラムへの評価の視点から検討した。 調査の結果、がん患者のACPの実践に影響する要因は、認定看護師の経験年数やACPの研修会受講経験、緩和ケア病棟があること等であった。プログラム介入後は、患者と家族、医療者とACPに関する対話が増え、看護師のACPに関する知識・技術不足への認識が軽減した。これらの結果から開発したプログラムの有効性の示唆を得た。
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