研究課題/領域番号 |
26463358
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
石川 ふみよ 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (20190621)
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研究分担者 |
瀬尾 昌枝 東京工科大学, 医療保健学部, 助教 (70613272)
小松 泰喜 東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (80436451)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 外傷性脳損傷者 / 家族介護者 / Web / 問題解決プログラム |
研究実績の概要 |
平成26年度は、以下のことを行った。 1.外傷性脳損傷者を介護する家族の問題解決プログラムの作成に当たり、関連文献を収集し、検討を行った。結果、D’Zurilla and Nezu らのsocial problem-solving model を用いた介入(電話によるフォローアップ)により家族介護者の精神状態が改善し、social problem-solving 能力が向上したことが示されている研究(Rivera ,2007)や、Webを使った問題解決に関する介入を行うことにより家族介護者の社会的ストレスが緩和されたことが示されている研究(Petranovichら,2015)が見出された。プログラム構築の資料を得た。 2.外傷性脳損傷者の家族介護者の問題解決プログラムの一部となる方略を検討するため、近畿大学および大阪大学の教員が主催する研修会に参加し、資料を得た。その結果、与えられたプログラム(課題)を遂行するだけでは十分ではなく、プログラムを提供する側と受ける側のやり取りの必要性が明らかになった。 3.外傷性脳損傷当事者・家族会のメンバーである協力者から意見を聴取した。経験の中で自分なりの問題解決法を身につけることができるようになるため、そのプロセスを分析し、プログラムにしていくことが有効ではないかとの示唆を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
所属が変わったことで、共同研究者との連携および作業の遂行に支障をきたした。 平成25年度までに構築したシステム(外傷性脳損傷当事者を対象としたコンテンツ)の充実に時間を要した。今回充実させたコンテンツは、当事者に課題を提示し、Web上で回答を得るものであり、このシステムは、本研究のテーマである問題解決プログラムの実施とその反応を得る方法に用いるため、不可欠であった。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度は、前半で外傷性能損傷者を介護する家族員を対象とした問題解決プログラムを作成する。年度後半で外傷性脳損傷者当事者・家族会のメンバーである家族員に作成したプログラムを概観してもらい、修正・追加箇所について意見をもらう。修正後、Webシステムに取り込み、試験運用する。家族会のメンバー有志に参加してもらい、出された意見によってコンテンツの修正を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成26年度は、旅費として30,000円を計上していたが、遠方の協力者(外傷性脳損傷当事者・家族会会員からの聞き取りを行うことができず、旅費の使用がなかった。ただし、システム充実に必要な経費が増えたため、旅費の一部をそちらに回し、次年度使用額23,480円を生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度に遠方の協力者を訪問し、試作のプログラムについて意見を求めるために23,480円を使用する。
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