本研究は、先ず血液透析患者が床上で運動できる用具を開発した。次に、血液透析患者15名を対象に、開発した運動用具を用いた運動療法を提供し、その介入効果を検証した。その結果、Short Physical Performance Batteryの立ち上がり時間は、開始前から開始6ヶ月後および開始前から12ヶ月後に有意に改善された。さらに、timed up and go testは、開始前から12ヶ月後に有意な差がみられた。また、血液透析患者65名を対象に、価値割引の質問票を用いて衝動性がおよぼす運動習慣への影響を検討した結果、衝動性を表すk(割引率)は運動習慣の有無との有意な関連は見られなかった。
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