術後補助化学療法中の大腸がん患者への多職種協働のセルフマネジメント支援プログラムの開発に向け、セルフマネジメントの実態を明らかにすることを目的に服薬アドヒアランス、有害事象、セルフケア能力を項目とする質問紙調査を行った。治療期間中の服薬アドヒアランスに有意な差はなかったが、経口抗がん剤治療群は経口と注射併用群と比べ服薬アドヒアランスが有意に低く、セルフケア能力は治療中期が治療後期と比べ有意に低かった。治療期間を通して患者の3割が倦怠感、食欲低下、味覚の変化を自覚していた。患者は残薬を伝えることへの躊躇や復職への悩みを抱いていた。結果をもとにセルフマネジメント支援プログラム原案を作成した。
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