養育上の特別な配慮を要する乳幼児の祖父母と家族に対し、自身と家族の体験の再構成と価値づけを目的とした小冊子記入と面談によるナラティヴ・アプローチを実施し、効果を検証した。「体験の想起」は小冊子記入前から始まり、面談により具体化した。「体験の再構成」「体験の価値づけ」「過去の自分の価値づけ」「過去の家族の価値づけ」は、出来事について語り、出来事に対する家族の気持ちや受け止めを知ることにより起こった。「未来の自分または家族の価値づけ」は、価値ある自分たち家族の体験を誰かのために役立てたいとの希求に繋がった。検証結果に基づき、支援方法を改良・具体化し、ガイドラインを作成した。
|