[目的]成熟期の女性において、妊娠出産が肥満の契機であることから、産後6ヶ月~1年の時期における適正体重、適正体脂肪率の維持を目的に、育児期女性の生活の場である自宅における体重・体脂肪率維持の支援策としてのプログラムを作成する。 [結果]これまでの産後1年における女性の自律神経活動とBMI、身体組成、日常の生活行動の実態調査から、産後の女性の実情に合った在宅での継続が可能な産後適正体重・体脂肪率維持の内容・方法を再検討した。再検討したプログラムは、日常生活習慣や精神状態のコントロールのセルフケアとライフコーダーによる活動量のモニタリングとした。産後6~12か月の女性26名を対象に、プログラム実施群13名と未実施群13名で自律神経活動、心理状態、体組成、体重減少量などを比較した。結果、いずれの項目においても有意差が認められなかった。プログラム実施期間や評価時期の再検討に加え、プログラムにより実施されたセルフケアに対する対象者へのフードバックなどの行動の強化などプログラム内容の検討が今後の課題である。
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