研究課題/領域番号 |
26463388
|
研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
嶋澤 恭子 神戸市看護大学, 看護学部, 准教授 (90381920)
|
研究分担者 |
幅崎 麻紀子 大学共同利用機関法人情報・システム研究機構(新領域融合研究センター及びライフサイ, 大学共同利用機関等の部局等, 准教授 (00401430)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | リプロダクティブヘルス / 外国人女性 |
研究実績の概要 |
本研究は本邦に暮らす高齢化の進む外国人籍の女性のリプロダクティブヘルスに焦点を当てて、その女性たちがそれぞれのライフコースにおいてどのような医療保健行動をとってきたのか、その実践を明らかにするとともに、課題について検討する。特に「ニューカマー」と分類され、就労者あるいは結婚によって移住して20年以上経過している高齢化の著しいアジア女性に焦点を当てる。
平成24年度は、取り組むべきテーマの枠組みの特定を行うとともに基本的文献の収集やヒヤリングおよびを行った。具体的には行政資料より外国人集住地域を含む対象地域の統計データを整理するとともに、自治体の取り組みやアジアコミュニティでのヒヤリング、研究協力の依頼を進めているところである。また関連する研修会やワークショップに参加し、情報収集をしている。ベトナムコミュニティの研究協力者については、対象選定に時間を要したが、何とか依頼ができ当研究の説明を行い導入的なインタビューを行ったほか、今後の本格的な調査協力依頼と打ち合わせを開始し、本格的調査への準備を進める予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
基本的な情報収集やデータ整理に時間がかかり、対象地域での聞き取りやアンケート調査を行うための対象選定の準備が遅れていたが、関係者を通して、条件を考慮しつつ可能な地域で協力依頼をしている状況である。
|
今後の研究の推進方策 |
自治体の取り組みやアジアコミュニティでのヒヤリングの対象地域を広げて、研究協力の依頼をさらに進め、データ収集の精緻化とプレ調査を行う。研究倫理審査を得て、本格的に個別の聞き取り調査を進めていく1年にする。 また在日外国人女性の健康問題やNPO団体の専門家からのヒヤリングを行う機会とともに研究会を開催する。 ベトナムコミュニティ、ネパールのコミュニティの女性に対してもインタビューやワークショップを通じて保健医療行動についての詳細なデータを収集し課題抽出していく。 調査結果は国内の学会あるいは研究会で報告する機会を得られるよう準備していく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
1年目に予定していた専門家からの聞き取り、研究協力者へのアンケート調査、インタビューの対象選定に手間取り2年目に持ち越したためである。
|
次年度使用額の使用計画 |
助成金の使用計画としては、調査にかかる研究協力者の謝礼、データ収集時の支援やデータ入力などの人件費、アンケート用紙の作成および通信費、研究者のフィールド調査にかかる交通費、宿泊費に充てる予定である。
|