研究課題/領域番号 |
26463393
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
堀金 幸栄 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 准教授 (90588857)
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研究分担者 |
高橋 真理 順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (20216758)
香取 洋子 北里大学, 看護学部, 准教授 (90276171)
佐藤 真由美 埼玉医科大学, 保健医療学部, 教授 (40375936)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 早産児 / 自律神経系反応 / 声かけ / 母子相互作用 / 愛着 |
研究実績の概要 |
目的:早産児への声かけによる自律神経活動の反応を可視化し、両親にフィードバックする介入を試み、その効果を明らかにする。 方法:対象はNICU入院中の早産児とその両親4組8名。介入前後に赤ちゃんへの気持ち、自尊感情、自分と子どもの円環イメージを描写してもらい、その変化を事例分析した。自律神経活動の測定は、通常装着している心電図に心拍変動解析を接続し分析した。声かけは、検査やケアなどがなく落ち着いているタイミングを確認して行なった。母親、父親、看護師に対象児の名前を5分程度、交互に呼んでもらった。声かけ時の自律神経活動の変化を録画し、両親別々に説明した。音声は高性能ICレコーダーで録音し分析した。 結果:4組とも、母親の声かけにより副交感神経活動(HF)が上昇した。普段から口数が少なく声が小さく妊娠中も声かけがなかった父親1名と新人看護師の場合はHFの変化が乏しかった。「赤ちゃんへの気持ち」の変化は、肯定項目が加点したのは3名、否定項目の減点は4名であった。否定項目の加点や肯定項目が減点した事例はいなかった。介入により8名中3名は得点の変化はなかったが、5名において否定的感情得点が減少した。「自尊感情」の変化は、肯定項目が加点したのは4名、否定項目の減点が4名、否定項目の加点が4名、肯定項目の減点が3名であった。介入前後の自尊感情得点に大きな変化はみられなかった。「円環イメージ」描写の変化は、8名とも親子の分離はなく、内包、内接、交錯を示した。介入前後の大きな変化は見られず安定した愛着形成が育まれていると想定された。 結論:早産児は外界への反応が乏しく両親は自らの関わりの効果を実感することが難しい。自らの声かけにより、わが子の自律神経の変化を認知することで否定的感情は減少する傾向が示された。自尊感情に大きな変化はなく、安定した愛着形成が育まれていると想定された。
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